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エンゲージリングの今昔

2020.11.14

エンゲージリング(婚約指輪)っていつから始まったのでしょう?

古代ローマから結婚の約束を表し“愛の証”として男性から女性に贈るという習わしがあり鉄の輪っかが贈られていたようです。

丸い形は、太陽や月をかたどった完全なシンボルとして大切にされ継ぎ目のない指輪は「エンドレス」を意味し愛する人を永遠に守ると信じられてきたそうです。

   2世紀になってローマで鉄の輪に代わって金の指輪が誕生し、15世紀には宝石の付いた指輪を贈るようになりダイヤモンドが使われるようになりました。ダイヤモンドを贈ることが王族の結婚の重要な儀式となったようです。この時代まだ研磨技術が発達されてなく天然の形のままで使われていました。そして金細工師達はダイヤモンドの価値を更に際立たせるようなデザインを施すようになります。

ダイヤモンドも1475年ベルギーで現代に通ずる研磨法が発見され1700年にヴェネチアのガラス職人が58個のカット面をつけた現代のブリリアントカットの原型を創作したと伝えられています。ダイヤモンドで飾られた婚約指輪は、長い間王族や裕福な人々のものでしたが19世紀末になると一般の人々にも広まりました。またプラチナも広く使われるようになり、デザインはダイヤモンドを主体とする方向へ進み1886年に考案されたティファニーセッティング(目立たない6本の爪で留められたデザイン)が登場しダイヤモンドの品質が重視されるようになりました。(次回は結婚指輪及び日本での婚約・結婚指輪について)